ビオカシインタビュー➁ 十勝本別町の有機農家【オフイビラ源吾農園さん】

2022年7月


十勝の本別町で有機栽培を営まれるオフイビラ源吾農園を訪問しました。
農園を運営されるのはオーナーの篠江さんです。
はじめましてと、優しい笑顔で迎えていただきました。


農園では2013年から本格的に有機栽培を始められて2018年からはほぼすべての圃場で有機認証を取得され小麦や豆、じゃがいもなどを有機栽培されています。それでも思考錯誤の日々を過ごされているとのこと。有機栽培に取り組まれた理由や課題に感じてらっしゃることなど、たくさんの想いと共に聞かせていただきました🌱

ー-有機でもうまく出来るんだと思えた。ー-

有機栽培へ気持ちが動いた最初のきっかけは有機栽培全体から感じる良いイメージから興味を持ったこと。まず取り組んでみてみたものの、作物が上手く育たず断念してしまった。

だめだ、こんなものできない。と思い慣行栽培を続けていたが、知人の紹介で有機栽培且つ自然栽培を上手く進めているところがある。と知人に案内してもらった圃場が、

それはそれは見事な小麦畑だった。

北海道の気候だと、どん(赤カビ)のリスクも高いし有機で育成するのは無理だと思ってた。でもちゃんと育っていた。有機だってやり方次第でできるんだと思えた。そう思えてから有機栽培への取り組みを本格的開始した。

ー-今のままでは振り向かない気がする。ー-

有機栽培を本格化したが、現実として収量は慣行栽培の3割。有機が広まって欲しいし、仲間の農家には有機栽培を勧めたいと思うが、お金の面【収量に対する交付金と集荷物の販売価格の関係やさまざまな経費・労力】もそうだし、それとまだ自分の畑を自信を持って見せられないという気持ちもあり、まだみんな振り向いてくれないんじゃないかな。汎用性のある栽培技術が確立されると変わると思う。

ー-有機が理解される・されないの境界はどこか。ー-

栽培した野菜を原料として加工された商品を届けてくれたり消費者の声を伝えてくれるのは嬉しい。農家はみんな喜ぶ人が方が多いと思う。人にも自慢できる(笑)

通常の販売ルートで加工工場に有機野菜を卸すと形や色など味に関わらない部分でも残念なクレームの連絡ばかりがどうしても印象に残る。ほんとに消費者からの要求なのかな、売る側の要求なのかなと疑心暗鬼になってしまうことも。

一方で有機小豆を直接消費者に販売するようになったがクレームはない。加工工場に販売して規格された加工品の原料となるとクレームがある不思議。有機が理解される・されないの境界はどこなんだろうか。

ー-

優しい口調で有機栽培の現場に対する想いを心で語っていただきました。
簡単に正しい正しくないと整理できることはありませんね。これからも一緒に商品づくりをさせてもらう事で見えてくる事も多いのではないかと思いました。

 

<篠江さんの有機じゃがいも使用した新商品>
規格外の有機野菜を使用した新商品『Vege-Cracker ベジクラッカー』では全てのフレーバーで有機澱粉を使用しています。その有機澱粉の原料としてオフイビラ源吾農園さんで栽培された規格外の有機じゃがいもも使わせていただいています。

さらに、
ご厚意で広大な有機圃場も見せてもらいましたよー🙌


古代小麦も圃場では、エンマ―小麦の穂の高さに驚くと共に品種改良の歴史を肌で感じました。ひとつひとつの作物について丁寧に説明してくださり最高で学び多い時間となりました。

篠江さん、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします😌

 

 

 

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